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震災に備える知識としてばあちゃんが教えたいこと(医療篇)

はい、こんにちは。

なんだか玉蔵さんが九月が危険みたいなこといっていたんで
ちょっと震災時にはどんなふうになるのかを夏休みは孫使って調べていたんだね。
そこらへんのことを今日は書こうと思う。

ばあちゃん、一番ビックリしてみんなも知っておいた方がいいことのひとつに
災害時治療のトリアージというものがあったよ。
これはね、地震で怪我をして病院に行ったとする、そこではぱぱっとみて患者の治療の優先順位のカードを渡されるんだね。
これが、命が基準とされている。つまりたった今治療をしないと死んでしまう人優先 ということなんだわ。
だから、手足が骨折していようと落ちてきたガラスで目がつぶれようと命に別状がない人はお帰り下さいということなんだわね。病院も被災して少ない人、少ない備品で治療をするのでどうしてもこうなってしまうらしいね。

ということは、いかに怪我から身を守ることが大切かということをみんな知っていないといけないよ。
そして震災直後はみんなが医者で、みんなが救急隊員だ。
まわりになにかの下敷きになって動けない人がいたら、みんなで力を合わせて助け出してあげよう。
そして怪我をして血を出している人があれば、怖がらずにどこからどういう傷で血が出ているのかをみつけて
まず傷口から心臓に近い部分、ちょっと上あたりとかをひもなどでぐっとしばって止血をする。
そして傷口に清潔な布やガーゼをあてておく。なんでもこういうときは女性用のナプキンがとても役に立つそうだ。
素人が医療行為したらいけないだのかんだのいっていると、人はばたばた死ぬからね。
血液ってのは場所や傷口のおおきさで、どくどくどくどく出てきちまうもんだ。
で、それは確実に体力消耗させるからね。
先にも言った通り、医者に見てもらおうなんざ期待していたらまってる間におっちんでしまうからね。

それでも戦争に比べたらまだましなんだよ。
地震は一瞬だけれど、空襲警報はいつ来るかわかんないし、敵機がきたらあとからあとから爆弾ふってくるんだから。
血が出ていたら、ふくやぶって水筒の水かけてガラスが刺さっていたらぬいてやってやぶいた服さいて、ひもにして傷の上をつよくしばって止血って手当はしぬほどやってきたからね。

あ、あと傷口から血が止まったらしばったものをゆるめてあげるの忘れないようにね。
そしてそういう怪我した人って言うのは、痛みでショック受けているからできればそばにいて手を握るなどして
大丈夫だからねって声かけてあげるといい。とにかく動揺を少しでもおさえてあげること。
そういう時って言うのは、けが人も元気な人も地獄を見る思いだけれどきっとそれも役に立ついい経験になる。
ばあちゃんがそうだったようにね。
で、ここで助けられなかった人って言うのも出てくると思う。この場合は自分を責めないこと。
人間出来ることと出来ないことがある。みんな助けられればいいけれど、自分の身はひとつだからね。
いっぺんにいろんなことに関われない時は、足下からひとつひとつ片付けていく。着実に。
手を広げて中途半端で終わらして失敗するなら、ひとつひとつを着実にね。
できることをやればいいんだからね。

きっと逝ってしまった人もわかってくれるからね。

そして、とても助けられない重症な人には、手を握ってあげるとか抱いててあげるとかしてあげてほしい。
安全であればの話だけれど、一人で逝くのは誰でも不安だからね。

でも何よりもかによりも大切なのは自分の体を守ること。
自分の命を守ること。
自分の体が思うように動かせないと、人を助けることや大切な人を守ることもできなくなっちまうからね。
そしてどんなことになっても希望は捨てたらいけないよ。
絶対に復興するから。自分の未来はちゃんとあるからね。
日本はそういうのが得意な国だ。大丈夫。
政府はアホだけれど、国民がちゃんと困っている人には手を差し出すことのできるお国柄だから。
どんなことになっても大丈夫だからね。

医療についてはこんなところかな。

ちなみにトリアージは治療しても助かる見込みがない場合
一番上の黒のタグをつけられて、やっぱりお帰り下さいということみたいだね。
家族としてはやりきれないところだけれど
そうならないためには、怪我をしないことだ。

部屋の中の家具には突っ張り棒。こんなの常識だからね。
ガラス窓戸棚のガラス戸、鏡台にはガラス飛散防止シートを貼る。
なんといっても火事でも戦災でも、子供は割れたガラスで足を切る。
それと、しよう毒液や脱脂綿、傷絆創膏、傷用のテープこれは手で簡単にちぎれるやつがいいね
サージカルとかいったかな?
あと、三角巾とかいうけれど、ばあちゃんはさらしをすすめる。
なにせふんどし職人のばあちゃんだからね、さらしは細く裂けば包帯になるし
三角巾のかわりにもなる、丈夫だからおんぶひもにもなるし長くて大きな布は腹裂けた時とかにも
役に立つもんだ。
一家にふたつさらしを用意するといいよ、一反1000円くらいだからね。
骨折のときなんかも固定させるのに便利だよ。

震災時は本当に甘ったれたこといってられなくなるから
気合い入れていくんだよ。

あと、きっとたくさん血を見ることになるから、血がダメとか言う人はイラクの戦争とかの現地の写真なんか見て少しずつ慣らしておくのもいいかもしれない。グロはイヤですっていっていると初めて見る目の前の怪我人見てショック起こして、のちのちPTSD(心的外傷後ストレス障害)とかいうやっかいな後遺症に陥りかねないからね。
そしてそういう人に限って、また「あの時になにも出来なかった自分」をせめてしまって内側に内側にこもっていってしまうもんなんだわ。
自分の心を強くしていくのも自分だからね。
医療篇はおしまい。




おまけ豆知識

最近はコンビニや駅に AED というものが備え付けてあるそうだよ。
これは、まわりで心肺停止してしまった人に電気ショックを与えて心肺蘇生をするための道具で
なんでも音声ガイダンスによって誰にでもそれが出来るようになっている代物だ。
もし見かけたりしたときは、ここにこれがあるってのをチェックしておくとなにかの役に立つかもしれないね。
それと、震災に巻き込まれたらかかとの高いヒールはNGだ。なにかにぶつけてかかとを折ること。
そしてストッキングもぬいでおこう。ストッキングは火災に巻き込まれるとすぐに溶けて皮膚に張り付いてたいしたことないヤケドで済むものを重度の深いヤケドにしてしまう恐ろしい石油商品だからね。
ナイロンものは注意だよ。

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プロフィール

ふんどしばあちゃん

Author:ふんどしばあちゃん
北の大地から東京の下町に嫁に来て、50年はとうにたったかね。子供三人、孫8人。四年くらい前までは手縫いのふんどしを縫ったりして生活のたしにしていたもんだが、引退。糸通しの針金を針の穴に入れられなくなったら針子もそれまでだからね。じいさんの世話もあった。今年は長年連れ添ったじいさんも亡くなって、ヒマなもんだから孫のおさがりのパソコンでもやってみようかと思っているうちに、面白くなっちゃった。
今はたいした時代だよ。一人一台コンピューターマシーンがもてる時代だからね。わからないことなんかゴーグルで検索すればなんだってわかる。(え?グーグルだって? ばあちゃんが読むとゴーグルなんだからゴーグルでいいんだよ。うるさい事いうやつはきらいだよ。w)ただばあちゃんにいわせると、このボタンの文字がもう少し大きくなっていると助かるんだけどね。

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